こんにちは!KENBI CIFAKA 杉原です。
厳しかった夏も影をひそめ、だんだんと過ごしやすくなってきましたね。
今年の夏の思い出は野球のナイター練習をしたことと、外で寝転がってペルセウス流星群を見たことでした!
さて、9/27より岡山県立美術館では「中原浩大 自己模倣」展が始まりました!
今回は、中原さんの公立美術館における初の大規模な個展です。
中原さんは倉敷市ご出身の美術家で、現在は京都市立芸術大学彫刻科の教授をされています。
「中原浩大」と聞いて、ぱっと作品が思い浮かばない方も、
こちらはご覧になったことがあるのではないでしょうか?
<ナディア 1991-92>
ふしぎの海のナディア、小さいころ私も見ていたアニメです。
海洋堂のキットを使ったこのナディアのフィギュアを美術館に展示することで、
「アニメやマンガのフィギュア」を「造形作品」に組み換えています。
サブカルチャー・アートやフィギュア作品では 村上隆さんが著名ですが、
実はそれも中原さんのこの作品に影響を受けてのもの。
1980-90年代に発表されて以来ほとんど展示される機会のなかった作品、
2010年、作品倉庫の火災によって焼失した作品を現在の視点で再制作した、当時の「模倣」とも「新作」とも言える作品、
1995年以降の、制作されながらも未発表のままだった作品。
今回はこの3つが展覧会の柱となっています。
中原さんが「美術」の表舞台から少しずつ身を引きながらも作り続けた さまざまな作品たちは、
「美術」とは何なのか?それが何をなし得るのか?ということを考えさせてくれます。
今まで全貌を知る機会のなかったこの作家のあらゆる瞬間を見られるまたとない機会ですので、
年代を問わずいろいろな方に見ていただきたいです!
ミュージアムショップでは中原さんのポストカードや、なんと実際の作品も数量限定で入荷しております。
展覧会をご覧の後は、ぜひショップにもお立ち寄りください(^^)
中原浩大展で、芸術の秋を堪能しましょう!
(sugihara)