岡山県の中学生に向けた防災教育教材のデザインを担当した。
この教材は、「地域発★︎防災教育アクション」という、子供の頃からの地域に根ざした防災教育によって、自分の命を守る意識「自助」や身近な人を助ける意識「共助」を養い、子供自らの行動に繋げる取り組みの一環で作った冊子である。

「備災手帳」という冊子のネーミングから提案した。
よく聞く「防災」という言葉は、まるで災害が防げるかのような響きがあり、「防ぐ」=「ブロックする」ような強いイメージから、中学生が行動に移す前に構えてしまうのではないかという仮説を立てた。
そうではなく、災害は起こるものとして日頃から淡々と備える「備災」という考え方を持ってほしいという願いと、備前の頭文字である「備」を用いることで備前地域をはじめとした岡山県内の中学生に広く備災意識を持ってほしいという願いを込め、「備災手帳」とした。

備災のためのアクション「学ぼう」「予測しよう」「避難しよう」「振り返ろう」という大きな4つの章で構成し、それぞれの扉ページのデザインには、アクションの頭文字「学」「予」「避」「振」の漢字を大きく入れた。
この冊子の特徴として、オリジナルハザードマップや防災タイムラインなど、自分用の冊子として書き込むページがあるため、書き込み欄のような、中が白抜きになっている四角い漢字のタイポグラフィーにしている。

表紙のデザインは、いちばんのキーワードである「備」(備える)の文字をモチーフに、インパクトの強いデザインにすることで、いざという時に思い出して役立ててもらえるような冊子を目指した。

  • Art Direction 作元大輔 |cifaka,inc.|
  • Design 有松歩美、玉井成実 |cifaka,inc.|
  • Illustration 玉井成実 |cifaka,inc.|
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